催物案内

塵穴の記

 

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本日も引き続き、膳所焼窯元復興百周年記念茶会で使われた所蔵品の紹介をさせていただきます。
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楽家9代了入作 黒楽茶碗 銘 笑尉 です。表千家14代而妙斎の書付があります。
薄茶の主茶碗として使われました。
尉(じょう)とは能面のなかでも歳をとった男の面を指し、その中で口を左右に開き、歯を見せて笑うものを笑尉と言います。
本作品は茶碗内側の釉薬に抜けがあり、それが口を開けて笑う姿に見えたことからの銘のようです。黒楽としては釉薬はよく溶けている部類に入り、器全体がしっとりした艶に包まれています。本茶碗の景色となっている釉薬の抜けは、縮れとも考えられますが、その絶妙な様子から、作者の作為が感じられます。いずれにしても、焼きあがった茶碗を見た了入は、はたと膝を打ったことでしょう。面白い景色の茶碗が焼けたと。その茶碗に、後の世の茶人が銘をつける。そんなお茶の世界の醍醐味が伝わる一碗です。
本作品は現在展示されておりません。特に展観のご希望があれば可能な限り対応させていただきます。お問合せ下さい。








 

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